天台宗修験導師と   神社の由来
♦HOME修験者 三明院のなごりがある 大衡八幡神社をご紹介致します。
ご創建 白山権現・妙見菩薩のご神霊 導師 三明院 導師から神官へ 四村の村社へ

八幡神社のご創建
大衡八幡神社(別名 塩浪八幡神社)は、1544年(天文13年)宮城県黒川郡下草を治めていた黒川景氏の次子、治部大輔宗氏(じぶのたいゆうむねうじ)が塩浪館(越路館)を築城し、本丸内の鎮守として八幡大神を鎮座した。
1590年(天正18年)豊臣秀吉の奥州仕置により、(葛西・大崎一揆の時)藩主伊達政宗に落城され、鎮守神様は現在の社地に遷座された。(封内風土記)

伊達家祈祷師の活躍
1585年(天正13年)仙台藩主伊達家の専属祈祷師で、京都聖護院本山流(天台宗)の良覚院修験の快真導師が着任した。

1631年(寛永8年)良覚院快真導師の嫡子である有真が、伊達藩主忠宗に見い出され、還俗(僧籍をはなれ俗界にかえること)を命じられ、戸田をとなえ、名を定隆と改め、家格着座・400石を与えられ、19歳に大衡村竹之内に屋敷をかまえ、近習いからスタートした。
戸田定隆は、1649年(慶安2年)から1655年(承応5年)まで御小姓頭を勤める主君側近となり、神仏に多大なる貢献をした人物であった。(大衡村誌に記録)

白山権現・妙見菩薩のご神霊
戸田定隆は、1635年(寛永12年)戸田長五郎定隆と改名し、(1655年44歳で帰幽)位牌寺の昌源寺に寺禄を奇進した。
また1688年(貞享5年)戸田長五郎勘太郎氏は大衡八幡宮に願主として供物・厨子・太鼓を奉納した。さらに1697年(元禄10年)供科として祭田350文の地を寄進し且つ三神体(天照大御神・白山権現・妙見菩薩)を合祀し、旧大衡村の神仏信仰の基礎を築いた。

修験導師 三明院
戸田長五郎定隆氏と同じ時期に、社家の先祖にあたる良覚院弟徒の三光院(三明院)昌元が、旧大衡村の初代導師(別当)として仙台藩より移住した。
その後、三明院正圓、三明院有観、三明院光秀坊、三明院宥昌、三明院清英、三明院正善、三明院宥観、三明院元詠と江戸幕府末まで医薬・祈祷の修験者として続いた。

八幡宮の導師三明院は、大衡村松本屋敷に明治の初期まで住んでいたことが、社家に残る免許状や社家の墓石、「大衡村人数帳」等で窺い知ることができる。

昭和57年7月発行の大衡村村誌には、「大衡村出身の布施千造氏著書に、1772年の別当三明院秀坊の時より1780年の間、無住となり、御神体は地主横橋忠三郎が四十年余り保管し、1818年(文政元年)良覚院弟徒三明院正善が再興し、御神体を復旧した。」と記載されているが、現在史実を調査中である。

修験導師から神官へ
現在の大衡村は、明治17年、四村(駒場村、大森村、大瓜村、大衡村)が合併してできた村である。
中世は修験が最も活躍した時代で、駒場村・大森村には羽黒派修験成性院三宝院が修験道の発展に勤め、大瓜村には出羽の羽黒山を中心とした羽黒修験宝中山喜楽院が勤め、大衡村には京都の聖護院(天台宗系)を中心とする本山派修験三明院が松本屋敷に住んでいた。

近世幕藩体制社会の成立に伴い、幕府・藩の宗教政策により、修験は村に定着せざるを得なくなり、仙台藩領内には、享保年間(1716年ー1735年)におよそ1681人の修験者がいたといわれており、村に定着した修験は、修験院として道場を構え、不動明王を祀って祈祷や呪術を行い、神仏の祭りを司り、講の導師を勤めるなど、村人の信仰生活の面に密接な関りを持ち、大きな影響を与えてきたと村誌に記録されている。

仙台藩の当山派修験は古川の古川寺の統制下にあり、本山派修験は仙台城下の良覚院の支配を受けていた。宮城県では、修験者のことを法院(ほういん)と呼び、この呼称は明治の神仏分離以後も神官に対して用いられている。

四村合併の村社へ
明治2年12月、日本の外事局に本山流修験 三明院元詠(社家の櫻木元詠)名で「八幡神社に復飾願」を提出し、神官になることが許可され、仏の道から神への道へ転身した記録がある。(社家に保管)

明治4年、廃藩置県が行われ、仙台藩から仙台県に変わり、翌5年に仙台県から宮城県に改称し、その年に修験道廃止令で、当時の修験者達が、国から住職になるか、神職にあるか、廃業にするかの選択が求めらた時代の記録である。

明治6年3月、大衡八幡神社は、大瓜の大瓜八幡神社と同じく村社に列せられ、明治11年大衡村と大瓜村の連合村が発足し、さらに明治17年に四村(駒場村、大森村、大瓜村、大衡村)の連合村が成立した時より、連合村の村社に列せられた。

また、明治41年12月21日に、旧大衡村の九社が合祀され、現在に至る。

金谷神明社天照大御神大衡字金谷  鎮座祭日 陰暦9月26日
稲 荷神社宇迦之御魂神大衡字大樋  鎮座祭日 陰暦9月 9日
二渡神社猿田彦命大衡字漆田  鎮座祭日 陰暦9月 9日
笠  神社宇迦之御魂神大衡字松本  鎮座祭日 陰暦9月 9日
鹿島神社武甕槌神大衡字亀岡  鎮座祭日 陰暦9月15日
白 崎 社宇迦之御魂神大衡字持足  鎮座祭日 陰暦9月26日
熊 野 社家都御子神大衡字海老沢 鎮座祭日 陰暦9月 9日
野畑神明社天照大御神大衡字野畑  鎮座祭日 陰暦9月15日
萩八幡神社八幡大菩薩大衡字河原  鎮座祭日 陰暦9月15日


    
ページトップ